摂食障害の治療の前に自分に合ったカウンセリング形式を選ぼう!

カウンセリングで聞くことには必ず理由がある

カウンセリングの時に、「どうしてそんなこと聞くの?」「それって今の話に関係ある?」と思うような質問をされることがあります。それは、一見関係なさそうに思えても、悩みを解決していく上で重要なことなのです。

カウンセリングでは何故関係なさそうなことを聞かれるのか?

摂食障害の原因はいくつも複雑なことが折り重なって起こります。カウンセリングでは家族構成や友人関係などを細かくヒアリングします。クリニックでカウンセリングを行なう医師は摂食障害の患者の話から、何が深く関係しているのかを探る必要があるため、様々な質問をします。

親との関係、家庭環境を聞く理由

摂食障害は家庭環境も大いに関係しています。(30代/カウンセラーS先生)

摂食障害患者の典型的な例として挙げられるのが、「両親が共働きで家族間のコミュニケーションが乏しい」というケースです。外で働いている親は、四六時中子供を見れているわけではありません。家族のことは二の次になってしまうことも珍しくないのです。「うちの子はしっかりしているから大丈夫」「まだ受験じゃないし」と油断して仕事を優先させてしまうと、子供のちょっとした変化を見逃してしまうことがあります。子供が過激なダイエットに走り、栄養のバランスを崩していることに親が気付かず摂食障害になってしまうケースは多いのです。

友人や恋人との関係を聞く理由

いじめや恋人との別れも摂食障害の引き金になります。(40代/カウンセラーA先生)

摂食障害の原因は家庭環境に限ったことではありません。友人や恋人との関係も摂食障害につながる可能性があります。例えば、学校でのいじめ。残念なことにいじめというのはどの学校でもあります。私がカウンセラーになって一番驚いたことは、いじめに遭ったことがある人や、それにより自尊心をひどく傷つけられた人の多さです。嫌な体験というのは誰にでも経験あるでしょう。人には何かストレスとなることがあっても、それを乗り越えるスキルがあればなんとか生活できます。しかし、いじめや恋人との別れなど自分の中では処理しきれないような辛いことが起こった場合に摂食障害を発症してしまうことがあるのです。

トラウマを聞く理由

トラウマを含めた摂食障害の治療が必要になります。(50代/カウンセラーK先生)

摂食障害には、単に痩せたいと思う願望や異性にモテたいという欲求から、半ば思い込みで食べられなくなってしまうタイプと、本人の深い意識の中に残る何らかのトラウマにより食べたいのに食べられなくなっている重度の摂食障害があります。トラウマが原因となっている摂食障害の場合、そのトラウマ自体を治してあげることが最善の策です。摂食障害とトラウマには深いつながりがあり、摂食障害を発症することでトラウマによる傷を守っている状態でもあるのです。そのため、カウンセリングでは摂食障害だけでなくトラウマも含めた治療を行なっていきます。

子供の頃の環境を聞く理由

子供の頃の親の言動は、摂食障害に深く関わっています。(40代/カウンセラーR先生)

摂食障害の患者は、子供の頃の親の言動に共通点がありました。それは、「親に同意しないと怒られた」「上手くできないことがあると追いつめるようなことを言われた」「楽しくしていると“何笑ってんだよ”と言われた」というように感情的な虐待を受けていたということです。子供の頃の親の言動により、「自分は大切にされていない」「どうでもいい存在なんだ」と感じ、それが原因で摂食障害になってしまうことがあるようです。そのため、クリニックのカウンセリングでは摂食障害に子供の頃の環境がどんな感じだったのかヒアリングするようにしています。

自分が受けやすいカウンセリングの形式を選ぶ

カルテ

クリニックのカウンセリングは1対1で行なうイメージが強いかと思います。しかし、カウンセリングの形は1つだけではありません。他にも様々な形式があるため、自分に合った形式を選んで治療に取り組んでみてはいかがですか?

カウンセリングの形式の特徴

対面カウンセリング
1対1で行なわれる最もオーソドックスなカウンセリングの形式です。カウンセラー以外の第3者がいないため、集中してカウンセリングを受けることができます。また、カウンセラーへの信頼度が高まれば話せることも増えるので、悩みを早期解決できる可能性が高くなります。
カップルカウンセリング
カウンセラー1人対利用者2人で行なわれるカウンセリングです。この形式であれば、1人では行きにくいという人もパートナーがいることでカウンセリングに行き易くなるというメリットがあります。妊娠や出産といった将来に関わる悩みであれば、パートナーも一緒にカウンセリングを受けたほうが、治療のサポートをしてもらえるかもしれません。
グループカウンセリング
この形式では、同じ悩みを持つ人が集まって行なわれることが多いです。同じような心境や境遇の人たちがいる場所で自分の気持ちを話し共感してもらうことで気持ちが楽になったり、他人の話を聞くことで自分の心の中を整理できたりします。また、この形式のカウンセリングでは「集団心理療法」や「心理劇」など様々なアプローチ法を活用することが可能です。
電話カウンセリング
自宅の電話や携帯でカウンセラーと会話をする形式のカウンセリングです。遠方でカウンセリングに行くことができない場合や、体調がすぐれない時、向かい合って話すと緊張してしまうという人におすすめです。ただし、対面カウンセリングのように相手の表情や仕草が見えないため、言葉での説明力が求められます。
メールカウンセリング
カウンセラーと相談内容をメールでやり取りする形式のカウンセリングです。遠方でカウンセリングに行くことができないという人や、忙しいので空いた時間に相談したい人、文章のほうが考えをまとめやすい人におすすめの方法です。ただし、メールカウンセリングは文章のみでやり取りをするため、対面カウンセリングや電話カウンセリングに比べて、自分の気持ちを伝えるのが難しい場合があります。
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